2023.6.3
いつものように怪しげな早朝、タマと出発。8:30盛岡で姉を拾い、盛岡南IC~花巻JCTー釜石自動車道ー釜石JCT~鵜住居。途中紫波SAで行動食のおにぎりを買い、道の駅「釜石仙人峠」でトイレ休憩。盛岡からは予定通り2時間半で鵜住居に到着した。
正面に真新しい鵜住居小・中学校が見える。正門までの階段が堂々として立派で、大学のキャンパスのようだ。駅前は「うのすまいトモス」という広場。ラグビーボールのモニュメント、津波伝承館「いのちをつなぐ未来館」、立派なお土産店+食堂・・なぜか浜の熊さんという名称?駅前に駐車した。
11:10 三鉄下りで大槌駅まで一駅。大槌駅から大槌川右岸に沿って一旦内陸に向かう。
三陸自動車道を潜って少し行き、左山手の細い舗装道路に入る。
緩やかな登りで車通りもなく、適度な日陰が気持ちいい。
左手に新しい住宅街。多くは被災した海手の地区から移り住んだものと思われる。
いきなり視界が開け、大槌港を望む。
神戸から来たという一人旅の中年男性が話しかけてきた。気ままに東北地方をドライブしているらしく、どっか良いとこないですか~って。話好きでやっぱり関西だな~という感じがした。マスクなしで至近距離でしゃべるので・・気づかれないようにそっとマスクをした。
ウォーキングをしている地元の人に聞くと、ここから歩道を下ると車道に出られるという。途中やたらとでかいカラスが数羽いた。栄養状態良いのかな?
車道に出て中央公民館の所に火が灯っていた。阪神淡路大震災後に建立された神戸の「1.17希望の灯り」から分灯されたもの。海に向かい手を合わせる。
下っていくと新しい町役場に出た。旧役場は被災して町長はじめ多くの職員が亡くなった。震災遺構としてしばらく残してあったが、目にすることが辛いという住民の声もあり取り壊されたと以前テレビで見た。
一旦振り出しに戻って大槌駅。ハカセ君と共に周囲を眺める。
三鉄を超え、小槌川を超えて海に出る。
山超えの努力と達成感も良いけど、海風と解放感の方がみちのくトレイルには合ってるな~と思う。
新しい堤防上を真っすぐ進む。眼下の旧堤防は津波により損壊していた。
川を超えて右岸に沿って行くと鵜住居駅の裏手に達する。トレイルマップでは国道45号線がルートだが、堤防上は快適なうえ短縮ルートだ。
時間があるのでお土産を買い、「いのちをつなぐ未来館」を見学した。この地区が津波被害にあった時の映像が流れていた。3.11大震災の時、地元小中学校には600人以上の子供たちが居た。その時、中学生が率先して小学生の手を引いて「ございしょの里」という一時避難所へ。そこでも危ないという判断から更に「恋の峠」に登り、ほとんどの子供たちが無事だったという。
大槌に戻り、ビジネスホテル寿にチェックイン。ずいぶんローカルな宿で受け付けは無人だ。ベルを押すと外から「ハーイ」と元気な声がして、隣の家にいるらしい女性が走ってきた。岩手応援プロジェクトの携帯インストールに手間取ったが、一生懸命付き合ってくれた。
・・地元の寿司屋で晩御飯。ネタは最高であった(特にウニ、マグロ、海老はうまかった)!ご馳走様でした!!