前回に続き、前日に玉川キャンプ場泊とする。せっかくなので久慈琥珀博物館、リトアニア館を見学する。ものすごく暑い日で、リトアニア産のビールを買った。
玉川キャンプ場に着くころは暗くなってしまった。線路下を潜る恐ろし気なキャンプ場入口。前回は車中で2人寝たところあまりにも狭く、朝には何やら雰囲気が悪くなってしまった。そのため妻は車で、自分は横にテントを張った。
堀内駅は「あまちゃん」で「袖ヶ浜駅」として使われた駅。海に面していて南側はすぐトンネルになっており、海に通じる地下通路があって絵になる。写真を撮りに来ている人がいて、キャンプ場で泊まっていたおじさんだった。
駅山側の空き地に車を停めておく。到着地点に車を置いておくと、時間に縛られず歩けるのがいい。
三鉄で野田駅に向かう。
野田駅からしばらく45号線を歩いたのち、海岸が近づいてきたところで巨大堤防に上がる。十府ヶ浦の砂浜は思いの他狭い。震災の影響なのか地球温暖化の影響があるのかわからない。砂浜の終わり辺りに「ほたてんぼうだい」がある。「くんのこっぱ跡地」というかつての琥珀採掘地があり、看板の前に座って休む。
車道をしばらく進み左折、玉川駅を過ぎて海に出る。
地図で見ると玉川漁港から川を挟んですぐ向こうが玉川キャンプ場だ。でもここを渡る道は無く上り返す。玉川という地名だが、元々はこの川からついた名前のはずで、、。なんだか変だなー。
ところで妻は通称タマであり、ここで一句。
「玉と行く夏のトレイル玉川川」なんだこれ。
朝出発した玉川キャンプ場に戻ると、すでに懐かしい感じがする。一服して海に降りていく。踏み跡は少なく丈の高い草を漕いでいくが、蜘蛛の巣も張っている。海岸は巨大な流木が散乱していた。
登り口も分かりにくく、迷っているとずっと遠くにいた釣り人が手で示して教えてくれた。踏み跡は微かで、下草が雨に濡れて靴に滲みる。少し登り車道に出る。
潮風トレイルのルートマップでは、車道を内陸側に大きく入るのだが、線路に沿った直線の道を歩く。道路幅が狭く、車は飛ばしていくので緊張する。えぼし荘入り口の「のんちゃん像」というところで座って休む。
下安家の集落では小野旅館の看板が見える。橋を渡り、少し歩くと堀内駅に到着。汗だくになっていて、車内で衣類全取り換えした。
時間に余裕があったので急遽「安家洞」に寄ることにする。川に沿って曲がりくねった細い道を進むが、ほとんど対向車はない。川の向こうに1軒屋、日本の原風景があった。
安家に着くと小学校や商店、郵便局などがあり、ほっこりしてまるで隠れ里のようだ。
入口でヘルメットをかぶらせられた。受付のおじさんに「中に凄く狭くて這って超えるところがある」と言われた。何のこと?と思ったが、実際にあった。洞内は天然のクーラーだ。標識に日本的な親切さはなく、もしヘッドライトの電池が切れたり違う穴に迷い込んだら、2度と出られないこともありうると思った。事件を永久に葬り去ることもできるだろう。
火曜サスペンス劇場に使えそうだ。