2022.12.21
岸田政権は今後5年間、防衛費をGDP2%に引き上げると宣言した。中身よりもまず総額から来た。それについて自民党内では(閣内でさえ)、増税反対と感情的に訴える議員がいる。「防衛費を引き上げることには賛成、しかし増税は反対」という矛盾した話だ。景気を上げれば自然に税金が上がって・・なんて聞き飽きた。日本が今後、大きく経済発展を遂げるなんて考えは根拠がなさすぎる。人気取りをして国民の反感を買わないようにして、結果そのつけを将来に回してもいいと思っている。我々の子孫に対して無責任だと思う。
しかし気になるのは、そもそも防衛費をそんなに上げて良いのかという議論がないことだ。日本の経済規模からして、2%になると軍事防衛費はアメリカ、中国、ロシアに次いで世界4位になるという。2%という数字はEU諸国の相場からきている。しかし日本の特殊な環境も考えなければならない。日本は核を持たないということだけでなく、「戦争をしない国、軍隊を持たない国」という国際的価値があったはずだ。その価値を捨てることになる。
GDP2%にすればC国やロ○○や北○○の攻撃を防げるのか?そんなわけはなく、どんなに増やしたところでC国と本気で戦ったら勝ち目はないだろう。逆に日本の変化は周辺国を刺激することになり、軍備競争という悪循環を招く恐れがある。
そもそも世界はこんなことをしている場合だろうか?世界の核弾頭は東西冷戦時代まで減少を続けてきていたのに、ロ○○のウ〇ラ〇ナ侵攻を機に増えることが予想されている。人類のサスティナビリティはすでに相当危機的な状態なのに、また軍備競争に入ろうとするのか?
日本に限って考えると、高齢者だらけの近未来が待っている。社会保障費だけでも賄っていけるのか疑問なのに、防衛費まで諸外国と同じ水準で行けるのか?そんなことをしていたら本当に破綻するんじゃなかろうか?
「世界の動きにならって防衛費を増やす」というだけでは知恵がなく、世界への主張がない。日本はむしろ戦後に築いてきた平和主義と信頼関係で、存在感を示せるのではないか。経済的に小さくなっても、国民はそれほど豊かでなくても、軍事費なんかに金を使わず、質素で平和で地球にやさしい国の在り方を、世界に示すことができるんじゃないか。それはこれからの時代、世界の手本になるだろうし多くの国を味方につけられる。そういう日本を一方的に侵略する国が現れたら、世界の批判を浴びるだろうし、平和主義の世界が一致団結することになる。
逆にそういう価値観に変わっていかないと、日本どころか人類は存続できないと思う。
2022.12.17
今回の認知症の話はテキストの内容がイマイチなので、集中できなかったというのもある。その中で自分が一番興味を持ったのは、ちょっとテーマとずれるのだけど認知症から垣間見える日本の近未来なのであった。
現在の日本の人口は1億2000万、老人が3500万、認知症は602万だ。20年後、人口1億、老人3700万、認知症900万。40年後、人口8500万、老人3400万、認知症1000万と予想される。
つまり40年後の2060年は高齢化率40%、8600万の中に認知症が1000万人いるわけだ。その時どうやって社会が老人を支えているのか?想像ができない。
それに比べて現在は随分ましな状況にも関わらず・・目の前のコロナ不況、少子化対策、温暖化に関連した災害の増加、さらにはロ○○がとんでもないことする関係で国防費GDP2%にアップという、支出の増える話ばかりだ。税収を遥かに超える支出が常態化し、補正予算という形で毎年増えていく。この借金を近未来の日本が返していけるとは到底思えない。
人類の存続可能性はどうなのか?という大きな問題があるが、同時に日本のわずか20年後、40年後の近未来は存続可能なのか?考えると恐ろしくなってくる。すでに経営破綻に陥ってるんじゃないのか?C国に取り込まれてしまうことも無いとは言えない。
国民一人当たりのGDPが韓国に抜かれた。台湾にも並ばれ抜かれるのは確実だし、シンガポールにはとっくに抜かれている。アジアの中で日本はもはやリーダーとか、経済をけん引する国ではなく、ある意味落ち着いた「年老いた国」と捉えられていると、先日新聞で読んだ。
日本は超高齢化に向かう国だし、経済の大発展を期待することはできないだろう。むしろこれから多くの国で高齢化社会を迎えるわけで、日本はその最先端にいる。サスティナブルな地球環境を目指すなら人口を抑制し、経済発展は止め、贅沢のない、平和で穏やかな社会を作らなければならない。日本がそういう社会を作って見せられれば世界への貢献ができるんじゃなかろうか?と思うのだ。
2022.11.26
日本の近未来について。
2020年の高齢者人口は3.500万(うち認知症の人が17.2%で602万人と推計)。2040年になると高齢者人口は大体ピークを迎えて3.740万(うち認知症の人は21.4%で802万人)。
2060年には総人口が8.600万人に減少していて、高齢者率は実に40%だ。この時高齢者人口は3.360万とゆっくり減少に転じるが、認知症の人は増え続け25.3%で850万人となる。ちなみに認知症の人数はこれが最低の推計であって、更に高くなる可能性が高く深刻だ。
認知症の人には人手と金が掛かる。厚労省発令の「認知症施策推進大綱(令和元年6月)」では、「共生」と「予防」を車の両輪とするとされ、いかに最期までその人らしく生活を維持していくか?について書かれている。しかしそんな理想的な未来がどんな土台の上になりたつのか?と思う。
今後労働人口が65歳から70歳に伸びたとしても、社会が高齢者を支えていくのは非常に困難だろう。それに比べて今の人口構成はまだましだ。それなのにコロナ禍、エネルギー価格の高騰、経済停滞という今現在の理由で補正予算はどんどん膨らみ、国債発行が増えるばかりだ。ここ数年で国の借金が一気に増えていて、生まれたばかりの赤ちゃんから認知症の老人も含めて国民1人あたりの借金は1.000万を超えた。破綻した収支が健全化に向かう要素などどこにあるのだろう?この国の経済バランスは、一体どういう帰結を迎えるのだろう。
国が破綻し、円が紙くずになってしまうことはないのだろうか?
その将来への不安は子供、孫に回されるわけだから、子供を産むことが不安になるのは当然だと思う。日本の政治はその場限りのことをやっているだけだから、出産時にお金をバラまいても出生率は上がらない。
ジャック・アタリの「新世界秩序」によれば、C国は、”まるで世界という盤で囲碁を打つみたいに”じっくりと時期を見ながら勢力を広げようとしている。今のままではそういう(人権よりも国や民族の利益を追求する)国に勝てるわけがない。嫌なことだがそれが現実なのだ。
2022.10.22
昨日の晩NHK放送大学を見ていたら、大学教養部の人文系で習うような講義があって面白かった。動物の人権?について、だいぶ昔から論じられていることが分かった。肉を食べることは動物を殺していることで、人と同じく苦痛を感じる動物を殺すことと殺人はどこが違うのか?ということ。そう考えるとベジタリアンとかビーガンの人たちの思考もわからなくはない。野生動物を殺すことはまだ弱肉強食の自然の摂理という意味もあるのだが、家畜は最後に100%殺される生として生まれてくる。
ナチスは国の未来のためとして、遺伝子が劣ると見なされた障碍者たちの隔離、不妊治療を行った。もともとはメンデルのエンドウ豆の実験の素朴な発見が、優生保護の思想を発展させた。もっとも優勢保護思想は当時、日本を含め世界中に広がっていたが。
ナチスはそのターゲットをユダヤ人に広げ、最初は隔離(ゲットー)政策とした。しかしドイツ国境線が東に広がるに従い、ユダヤ人の数が多すぎて隔離も追放も追いつかなくなくなり、効率的に処理できる大量殺りく(ジェノサイド)に至った。それは戦争で負かされるまで続き、ユダヤ人を600万人も殺した。一旦やり始めると正当化し続けるしかなく、手を下す人たちも感覚が麻痺していく。おそらく家畜を殺す感覚になっていたのではないかと思う。
そういうことができる「人間」というものは本当に恐ろしい。
2022.10.18
「22世紀の民主主義」(成田悠輔)を読んだ。今の自分の知識や考えに全く無かったことが書かれてあり刺激を受けた。
まず出だし・・「政治を変えるために若者が選挙に行かなければならない」という話は選挙のたび耳にするが、若者の政治参加くらいでは何も変わらない。日本社会で若者はマイノリティーだし、そもそも若者の投票先は高齢者と変わらずむしろ自民党への投票率が高い。「若者よ、選挙へ行こう」といったキャンペーンに巻きこまれている時点で、状況を変えようとしない年配者の手のひらに乗っかっていることだ。
数十年変わらない日本の政治の停滞、経済の停滞、社会の停滞はそんな程度の変化では変わらない・・なるほどそうだろう。
日本はある意味民主主義社会の頂点の一つで、経済が発展し尽くしたという見方もある。しかし今、世界での地位がどんどん下がっている。一方で日本に限らず世界的にも、21世紀に入り民主主義的な国ほど経済成長が低迷するようになった。C国が成長し、西側諸国が低迷するだけでなく・・縦線にGDP成長率、横線に民主主義指数の座標軸を描き、世界の国々をプロットすると右下がりの直線が描けてしまう。
そもそも「民主主義」国家は、「資本主義」という真逆の制度がセットになっている。資本主義は徹底的に勝者を勝たせ、格差を作り出す。そこで生じた弱者に声を与える仕組みが民主主義だ。暴れ馬をなだめる手綱としての民主主義は、近年までうまくバランスを取ってきた。
しかし近年資本主義が暴走し民主主義が後退している。情報化社会が到来すると一部の金持ちが富を独占し、貧富の差は開くばかりだ。
そして世界では民主主義から専制化する方向に変わる国が増えており、非民主主義に住む人口が多数派となっているのはどうしたことだ?ひと昔前までの考え方からしたら、世界が逆に回り始めたように見える。
コロナでは民主主義的な国ほど経済が停滞し、死亡率も高かった。つまり死亡率か経済かではなく、死亡率も経済も専制主義に負けていた。
近年民主主義は、SNSによる扇動、フェイクニュース、陰謀論、ヘイトスピーチ、イデオロギーの分断、ポピュリスト政治運動などが蔓延り、かき乱されるようになった。そのことが民主主義の劣化を加速させているのかもしれない。この20年、IT巨大プラットフォームができて情報通信環境が激変した。その中で選挙、政治、民主主義のルールは旧態依然としていて、古代ギリシャ時代と変わらず何の進化もない。
選挙制度の再デザインがいろいろ提唱されてはいる。例えば世代別選挙区、余命投票(あとどれくらい生きるかで票に重み付けをする)、政党や政治家に投票するのではなく「政策論点」ごとに投票する、一人100票を割り当てておいて自分にとって重要な論点に多くの票を振り分ける「液体民主主義」・・今の時代は政治の争点が多すぎて、各党が掲げる政策を十把ひとからげにして提示されても、一つの政党を選べない。例えばLGBTの人たちが主張したいことは(その狭い論点は)政治に反映されにくい。
本書ではそれらを遥かに飛び越えた構想として「無意識データ民主主義」が示されている。民意がしみだしているあらゆるデータ(例えば監視カメラ、ネット、SNSその他)から個人の本音・意見・価値観を拾い上げ、足し合わせて歪みを取る。そのデータから意思決定(政治)を行うのはアルゴリズム(AI)。そうなると政治家自体が不要となり、人間の役割はAIが暴走しないかをチェックする門番になる。
民主主義は人が投票所に行って意識的に行うのではなく、自動で無意識に実行されるものとなっていく。これは選挙民主主義ではなく、少数のエリート選民による専制主義でもなく、情報・データによる意思決定となるというものだ。
この考えはそう遠くない将来、世界を席巻するかもしれない。人間政治家が考えて判断するよりもAIが判断するほうがより早く正しく国を導き、そういう国ほど発展していくということになるかもしれない。そうなればどの国も一気にそれを導入するということは、ありうる話だと思う。手塚治虫の「火の鳥」の未来編に出てくるような、コンピュータが神となった世界だ。恐ろしい気もするが、しかし生身の人間に頼っていても今の世界を劇的に改善することはもはや困難だと思う。AIに望みを託すしかないのかもしれないと思った。
2022.10.4
プー〇〇は民主的に住民投票をしたという茶番劇を根拠に、一方的にドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの4州併合を宣言した。西側諸国だけでなく、アフリカなど中立的な立場をとる国々も、ロ○○国内でさえも、ちゃんと情報を得ている人たちはただの嘘つきだということが分かるはずだ。パ〇ロ〇外相もペ〇コ〇報道官も、世界の人々に対して恥ずかしいと思わないのか。
最近の戦況はウ〇ラ〇ナに勢いが出ていると報道され、4州の一部を奪還しているらしい。しかしロ○○は自分の国と宣言した4州を意地でも手放さないだろう。本当はただ侵略しただけの土地なのに、「防衛のため、自国の領土を守るため」と今度は正義を振りかざし、攻め込んできたウ〇ラ〇ナ軍を核でもなんでも使って排除するだろう(攻め込んだ分、逆に多くの犠牲者が出る恐れがある)。しかしロ○○がいくら屁理屈をこねくり回しても、最低の人間と国民であることをさらけ出しているだけだ。
ロ○○内部で政治的混乱が起こって、プー〇〇が失脚してくれることを願うばかりだ。これ以上ウ〇ラ〇ナに死と怨念を積み重ねないように・・。
ロ○○国民や、ロ○○を非難しない国々は、正義より自分たちの利益を選んでいるのだと思う。ただ、アフリカなど国民の飢えが差し迫っている国々は、正義がどちらかなんて言っていられない。とにかく自分たちを支援してくれる国、食料を供給してくれる国はどこかということだけがリアルで、それを非難はできない。
それにしても今朝は通勤中、スマホの緊急アラームが鳴った。北〇〇がまた弾道ミサイルを発射したという。日本列島を超えて太平洋に落下したのは5年ぶりの暴挙。
沈鬱な薄暗い雨の朝、こんな訳の分からんアラームを聞くなんてと・・本当に気分が悪かった。もちろんミサイルが自分の頭に落ちてくるとは思わない。
しかしすでに地球温暖化の問題が人類存続の危機に入ってきているというのに(現在の気温上昇がカスケードを呼び、すでに取り返しがつかない可能性もある)、複数の国では自国の利益(本当は独裁者自身の利益)しか見えていないという現実。
利己的で疑い深く、攻撃的で人同士が殺しあう。そういう愚かさを思うと、人類の未来はやっぱり明るくないと思い知らされる。プー〇〇だけではない、キム〇〇だけではない、人間ってバカだと思う。
2022.8.22
8.20 NHKスペシャル「ウ〇ラ〇ナ侵攻・半年戦争の出口はあるのか プー○○最新動向」という番組が、ウ〇ラ〇ナ関連として久々に入った。ところが番組に出ていた専門家たちの歯切れの悪さ、覇気のなさ、ため息のようなものが伝わってきてがっかりした。
つまりこの戦争はもはや終わりが見えなくなってきている。狂ったプー〇〇は最初から妥協するつもりはないという点で一貫している。東部(ドネツク州、ルハンシク州)と南部(ヘルソン州)の攻撃はほとんど市街地を破壊しつくすまで徹底的になされ、マウリポリでは焦土化した町にロ〇〇によって新たに住居が作られ始め、ロ○○化に向けた動きが始まっている。ロ○○はクリミア半島と同じくロ○○化を既成事実にしつつあって、時間が掛かるほどにウ〇ラ〇ナを追い詰めていく。しかも戦場はウ〇ラ〇ナ国内なので、住民の犠牲が日々積み重ねられていくことになる。
しかしウ〇ラ〇ナにとっても世界の民主主義国にとっても、大義ない侵略戦争が勝ってしまうことは将来への安全保障に問題を残す。沈黙してしまう専門家に、アナウンサーが戦争の終え方として考えられるシナリオを問われ、ロ○○の軍隊に詳しい小〇悠さんは「ウ〇ラ〇ナにロ○○を押し戻すだけの軍事力を供与し、押し戻したところで終戦交渉をすること」と述べていた。確かにもっともなことではある。しかしプー〇〇は狂っているのでバランスの取れた判断ができるだろうか。むしろ核やら化学兵器を使いだすこともまだまだ考えられる。屈折した20世紀のイデオロギーと面と向かって戦わなければならないことに、無意味さを感じる。
2022.8.18
クリミア半島のロ○○軍事拠点で、連続して爆発が起きた。ロ○○はウ〇ラ〇ナの攻撃を容認するはずもなく、いよいよ戦闘が激化するのではないかと専門家が述べていた。すでにロ○○国内でロ○○領土ということになってしまっているので、どんな犠牲を払っても手放すことは考えにくい。最近のテレビ報道では現地からのリポートが少なく、ウ〇ラ〇ナが撮った遠くからの映像がほとんどだ。そこに感情は感じられず、クラスター爆弾が下手すると花火のように見えてしまう。
こうして離れた場所から爆弾で攻撃し合っていると、人が人を殺していることが見えなくなりがちだ。国の独裁者は戦ってる本人にも、戦死者の家族にも、どうせ美談で飾ったり直接の悲劇が見えないようにするんだろう。嘘つきで卑劣だ。
「From a Distance」1978年から歌われているというのだけど、今のロ○○・ウ〇ラ〇ナ戦争の当事者に向けて作られたかのように思える。今、特にロ○○兵はどんな気持ちでウ〇ラ〇ナを攻めているのだろう。兵士は目の前の悲劇から目を逸らさずにいてほしいと願う。
From a distance BETTE MIDLER
From a distance the world looks blue and green
And the snow-capped mountains white
From a distance the ocean meets the stream
And the eagle takes to flight
From a distance there is harmony
And it echoes through the land
It’s the voice of hope, it’s the voice of peace
It’s the voice of every man
From a distance we all have enough
And no one is in need
There are no guns, no bombs, no diseases
There’s no hungry mouths to feed
From a distance we are instruments
Marching in a common band
Playing songs of hope, playing songs of peace
They’re the songs of every man
God is watching us,
God is watching us
God is watching us from a distance
From a distance you look like my friend
Even though we are at war
From a distance I can’t comprehend
What all this war is for
From a distance there is harmony
And it echoes through the land
It’s the hope of hopes, it’s the love of loves
It’s the heart of every man
It’s the hope of hopes, It’s the love of loves
It’s the song of every man
2022.5.20
世界では社会が成熟するにつれて少子化が進んでいる。日本はそういう意味で社会成熟の最先端のように思う。少子化の理由は世の中の雰囲気、自分らしく生きることの難しさ、将来の不確かさというようなことが関係しているように思う。子育て支援とか、社会の経済発展とか、そういう小手先のことで少子化の根本が解決するだろうか?むしろ縮小していく社会に緩やかに合わせていく方向が望ましいような気がしてならない。そもそも、そうでないと地球が持たない。すでに地球温暖化による異常気象が起き始めているし、今年はウ〇ラ〇ナの戦争で食料危機が目の前だ。この夏にでも、発展途上国を中心に相当な餓死者が出るのではないかと思う。人類の危機だ。
2022.4.13
ニュースウォッチ9で国際政治学者の藤〇帰〇先生が、今後のロ○○によるウ〇ラ〇ナ侵略戦争の見通しについて語っていた。ロ○○の自軍に対する安全意識の低さ、ウ〇ラ〇ナ人に対する人権意識の乏しさが特徴的だという。それだけに今後も残虐な行為を続ける恐れがある。
国民や軍内部の情報が管理されているわけだし、背景にはロ○○という国の教育水準の問題があるように思う。プー○○は目的達成までは侵攻を止めないと言っているので、藤〇帰〇先生によると、これまでの戦争で度々使われた化学兵器を使うことに敷居は高くない。頭がおかしいので、いざとなれば核兵器を使うこともなくはない。もしNATOが核で対抗することになれば世界戦争になってしまう恐れがこれからもあるという。でもそれだけは避けなければならないと述べていた。核を使われても核で反撃してはいけないと。
結果的に、プー○○政権が続く限り残虐行為は繰り返されるかもしれないが、それでも核戦争は避けなければならない。絶対に正しくはないが、結局それしか方法はないんだろうと思う。人間の愚かさに悲しくなる。
2022.4.12
これもNHKのテレビからなのだけど・・「映像の世紀」で第二次世界大戦当時の緊迫した核開発のことが取り上げられていた。アインシュタインの相対性理論から核分裂の研究が始まり、最初は夢のエネルギーと言われていた。元々ドイツでの研究が進んでいたこともあって、アメリカに亡命したユダヤ人物理学者の間では、核爆弾がドイツ人に作られるという危機感があった。アインシュタインからの手紙を受けたルーズベルト大統領は、マンハッタン計画としてオッペンハイマーをトップに、3年で核爆弾を作り上げた。しかし結局ドイツは核爆弾の研究をしておらず、アメリカは最初の核実験からわずか2週間後に広島に投下した。アインシュタインもオッペンハイマーも悪魔の兵器を生み出したことを悔やみ、人生の後半は自責の念で苦しんだ。
科学はどうしても進歩する。科学者に悪意はなくても、人類を直接破滅に陥れる兵器を作ることにを可能にする。当時ドイツに核爆弾を使わせないために、研究者たちが核爆弾の研究を進めたのは、やむを得ないことだったと思う。もしアメリカが最初に作らなくても、遅かれ早かれ他の国が必ず作ることになる。その技術はやがて外に漏れ、結局世界に拡散していく。
現在、世界に核爆弾が1万数千発あるというが、実感としてわからない。今回のプー○○のように、力で相手をねじ伏せようという考えに凝り固まってバランス感覚を失えば、核を使うことはかなりあり得る。そもそも権力者がすでに持っているということは、使ってみたい欲望が湧いてきてもおかしくない。それに国のトップになる人間は、そうとうおかしい人である可能性がある。プー○○を見て、特にそう思うようになった。
2022.4.4
昨夜NHKスペシャル「ウ〇ラ〇ナとロ○○はなぜ決別?」を見た。これまでプー〇〇はおかしいのではないか?と思いつつ理解できなかったが、その意味がわかった。
「もともとソ連という共和国内で15の国々が独自色を強めていたが、崩壊後その傾向が加速した。ウ〇ラ〇ナは民主主義の方向に動き、2004年オレンジ革命があり民主派と親ロ○○派が対立、2014年のマイダン革命では親ロシア派のヤコーヌビッチ大統領が失脚してロ○○に亡命した。これに反応した(おそらく怒った)プー○○は一方的クリミア併合に動いた」という流れだ。プー○○なりの偏ったイデオロギーからすれば筋の通った行動だったのだろう。
プー〇〇やクレムリンの人間は、西側とはまるで違う考え方をしていた。ロ○○はソ連から分かれた国々をまだ支配しているという意識があって、そこから離れようとする国を許せない。今回の侵略の前に、プー○○は演説で「ウ〇ラ〇ナは特別な隣人、ロシアの兄弟」と述べている。元々人種も言語も近い国であり、プー○○からすると一方的な親近感のようなものがなかったわけでもない(ただし言うことを聞く子分のような存在)。一方でウ〇ラ〇ナは近年ロ○○離れとEUへの接近が目立ってきた。プー○○のような独裁者は要らないからだ。
そこで、実際に侵略戦争を起こしてしまった根本原因は何か。偏ったイデオロギーと独裁だ。イデオロギーに傾倒して権力を持ち、市民感覚が失われると、自分が正義のヒーローになってしまい、間違いに気づかない。北○○はもちろん、C国も同じ。オー〇真〇教などの宗教や、あさま山荘事件を起こした連合赤軍も同じだ。ちゃんと市民の目に監視されている(開かれた)組織でなければ、独裁者は間違いを起こす。
国外にいるロ○○人のジャーナリストが「ロ○○だけが前世紀の世界に取り残されていたということ。恥ずかしい」と述べていた。ウ〇ラ〇ナで抵抗している青年は「悪いのはプー○○で、ロ○○人を憎んではいけないという話も聞くが、プー○○を20年間放っておいたロ○○市民には責任がある」と述べていた。市民がいくらプロパガンダに騙されているとはいえ、無知であることは責任逃れにならないと思う。
2022.3.17
今日でロ○○の侵略から3週間が経った。終結に向かうどころか、攻撃範囲は無差別となり、どんどんジェノサイドに傾いている。どうみても普通の人間が、普通に判断するようなことではないと思う。多くのメディアで未だ「侵攻」という言葉を使うが、NHKのニュースウォッチ9ではより正しく「侵略」と言うようになっている。
ラジオで、ウ〇ラ〇ナで日本語通訳をしている人(まさに今爆撃の中にいる)の話を聞いた。日本人のインタビュアーが「このまま戦争を続けて犠牲者が増えることも心配」として、どこまで行ったら降伏するべきかと聞いた(失礼な質問だ)。これに対してウ〇ラ〇ナの人は怒ったように「主権と領土はどんなことをしても守り抜く。絶対に負けない」と答えた。
そのやり取りを聞いて、ウ〇ラ〇ナの人はすごいと思った。これまでの歴史で他国(特にロ○○)に侵略され、どれだけ苦しんできたのだろう。これから未来に向けて、身を捨てても戦うという決意は本物だと思った。対して日本人はこの「侵略」のことを本当には分かっていない。「命さえあれば」などというきれいごとでは済まない話なのだと思う。
それにしてもロ○○中枢の判断はおかしい、特にプー〇〇は正気なのか否かという問題。数年前からの表情の乏しさなどから、パーキンソン病ではないか?という説がある。もしパーキンソン病とすれば、認知症まで行っていないにしても「MCI(軽度認知機能障害)」レベルに落ちている可能性があるし、徐々に「遂行機能障害」が出ている恐れがある。そうなると、計画・実行・軌道修正などの判断がおかしくなっているはずだ。思考は硬直化し、ウ〇ラ〇ナの全面降伏という終結しかイメージできず、それ以外の選択が困難。でもウ〇ラ〇ナは絶対降伏しないだろうから犠牲者はどこまでも増え、戦争はいつまでも続いてしまう。もしそういうことだとすると、世界が一人の狂人に振り回されているだけということだ。意味のない、救いようがない侵略戦争。プー〇〇の近くにいる人たちがこの狂気に対して、1日も早くNoを突き付けて欲しいと願う。
2022.3.10
ちらっとテレビをつけたら、産科小児科病院が爆撃された映像が流れた。建物が滅茶苦茶に壊され、妊婦さんがタンカで運び出されたり、男の子が「おかあさんが大変なことになった」と兵士に話す場面が出ていた。インタビューを受けた人たちは、家に銃を持ったロ○○兵が襲撃したり、地下の防空壕に手りゅう弾が投げ込まれたり、撃たれたりしたことを泣きながら訴えた。
とうとう市民大虐殺が始まった。チェルノブイリの電源が断たれ、国内の原発が乗っ取られつつある。これまでも世界のいろんな紛争や虐殺に接してきたが、ここまで理不尽で恐ろしい暴力に接したのは初めてだ。一人の偏った人間の愚かで無計画でバカげた判断で、これほどの大虐殺が実行されるとは。人間や国というものは、もう少し賢く正しいものだと思っていた。世の中で何か事が起こっても、何とかなるんじゃないか?人間の力でいい方向に持っていけるんじゃないかという期待は、幻想にすぎないことが分かった。
日々の活動や努力に、何の意味があるのかと思う。明日3.11は東日本大震災から11年の日。これに合わせて防災のことや、様々なイベントが紹介されている。それはそうだけど、今はウ〇ラ〇ナだろうと思う。
2022.3.6
侵略が始まって10日経った。ウ〇ラ〇ナが連日報道されている。意味もなく毎日沢山の人が殺されること、人殺しなのに戦争だと人殺しでないことになるのだろうか。家族や仲間が殺された恨みは消えない、そういう意味でウ〇ラ〇ナは絶対に負けないと思う。となれば、ウ〇ラ〇ナ国民全部を皆殺しにするつもりなのだろうか。
これまで戦争が繰り返されてきた歴史を見ても、ホモサピエンスの遺伝子には欠陥があるのだろう。科学が進歩してAIがどんなに賢くなっても、人類は生き延びられないのではないか。それならそれでいいけれど、あまりにも愚かで悲しすぎる。
ウ〇ラ〇ナの報道は見ていられない。オリンピックの比ではなく。こんな時にC国でパラリンピック、平和の祭典が行われているが茶番にしか見えない。馬鹿げている。
2022.2.26
ロ○○が一気に首都キエフに侵攻した。戦争といっても武力の差は大きすぎる。これでは一方的な領土と主権の蹂躙だ。プー〇〇はすぐにC国と会談して、専制主義同志、政治的経済的に助け合う約束をする。C国はロ○○のウ〇ラ〇ナ侵攻を手本に、西側の武力制裁がないことを見極めて次は台湾を落とすだろう。今回のことでC国は完全に自信を持っただろうから、あとは虎視眈々とその時期を見据えているはずだ。
正義が力に負ける。こういう世界の状況に、日々のすべての活動が無意味に思えてしまって空しい。
この情勢に接し、自分は小学生のころ結構キレやすい面があったことが思い出される。相手が許せない水準を超えると、その場をわきまえず泣きながら殴りかかっていくことが何度かあった。今その感情が蘇るが、対象が目の前にいないので、キーボードを叩く圧が強くなっていくだけだ。心臓が不快にドキドキして頭痛がしてくる。
UNHCRから早速寄付依頼のメールが来た。以前シリアやミャンマー問題で寄付をしたので来るのだろうけど、寄付はプ-〇〇の尻ぬぐいなんだと思うと・・。冗談じゃない、UNHCRは寄付依頼より先に有効な抗議なり止める行動をして欲しい。
2022.2.24
とうとうロ○○がウ〇ラ〇ナに侵攻した。この報道が嫌でも目や耳に入り不快だ。プ―〇〇の見え透いたへ理屈、正当化を聞きたくない。こんな悪が国際社会ではびこっていることが信じられない。ひいては人間の持っている利己性、残酷さを見せつけられている気がして辛い。
ミャンマー、香港、アフガニスタン、ここ数年世界で起こっていることは、専制主義や武力が民主主義に結局勝ってしまっていることだ。いくら声を上げても個人が潰されて終わるだけ、という無力感。未だにこんな状態の人類は到底地球を守れないだろうし、「どうせ持続可能な生き物じゃない」というネガティブな思考に向かってしまう。