今回は土曜に出て半日歩き、八戸に1泊して日曜も歩く計画にしたみた。まずは種市駅の向かって左側にある駐車場に、車を停めて着替えをした。車内が無茶苦茶暑い。人懐っこい白い猫がおやつを貰いに来た。
駅からまっすぐ海に出て進むと種市漁港がある。それに続いて海浜公園があり、海に突き出た巨大な防波堤兼展望台があった。すごく立派な作りで旧種市町の気概を感じる。
広々とした砂浜に家族連れがテントを張って遊んでいた。砂浜の南端に「窓岩」があり、そこから山手に登る。山道を行き戸類家漁港に出て、川沿いに狭い田んぼ地帯を遡る。
川を越えて直線状の細い道を進む。両側をものすごい勢いの緑に囲まれ、モッコウバラの黄色い花が咲き乱れている。所々に自給自足的な家が現れる。道路の真ん中になんと猫がいた。遠くから見たら死んでるのかなと思いながら、近づくとのんびり日なたぼっこしているだけだった。
宿戸漁港の辺りでは、林の中の所々で椎茸栽培をしている。スーパーでよく岩手県久慈産の椎茸を見かけるが、この辺のものだったようだ。今後もここのを選んで買うことにする。
山道から時々海が見える。海霧なのかなと思っていたら、どうやら野焼きの煙らしい。この時期、集落のあちこちで人が集まって野焼きをしている。鬱蒼とした道に沿って、へび苺、桑の実、ワラビが目に付く。
「へび苺くわの実わらび道案内」
道沿いに立派な碑があった。三陸生まれの父が子供の頃、津波の後の町に連れていかれたことがあって、お寺の庭に遺体が並べられていた記憶があると聞いたことがある。昭和8年3月3日の三陸大津波、父は4歳だったんだな。
「三陸浜街道」を進むと平地に降り、八木郵便局があった。八木駅の手前、左側の家にちょうど霊柩車が入ってきていて、思わず親指を隠す。
今回のルート、アップダウンはあるがそれほどではなく、3時間ほどで到着した。八戸線で種市に戻り、三陸自動車道で予約していた「八戸弁」のホテルに向かう。デパ地下が閉店時間になってしまったので、1階のコンビニで晩御飯を買った。翌日のルートを楽しみに思う。