朝は6:30にレストラン集合。食事後一旦部屋に戻り、7:30にフロント集合。トレイルウォークはレジャーではない、時間に厳しいのだ。
津軽石に移動して駅前に車を停める。テキパキと準備して各自忘れ物ないね!?と私が念押しし、7:50歩き始める。
(しかしその後豊間根に着いて、昨日買った行動食の袋が私のリュックに無いことが発覚💦しかも前日は財布を忘れていたという・・なもマネデバナ!!)
線路を超えたところ振り返る。津軽石の町は物静かで落ち着いた雰囲気だった。ここまでトレイルを歩いてきて思うのは、ここは決してど田舎ではない。広々してのんびりして良いところだ。
駅から北側(下町方面)は津波被害があったけど、建物は補修されて人が住んでおり、その痕跡はほとんど感じられない。
駒形橋の袂に出て45号線を少しだけ歩き、右手の払川集落に入る。
払川から荷竹(にちく)方面に向かって緩やかな登りが続く。
荷竹はほっこりとして陽だまりのような集落だ。川の左岸に家が点在する。あちこちに石碑群があり歴史を感じる。地名と関係するのかなぁ、竹林が多い。
荷竹の峠(山田町の境界)を超えて下りに掛かると、右手に「山葵(わさび)供給の地」という碑がある。何やら皇族が訪れた場所らしい。
平地に降りると右側方向に盆地が伸び、奥に集落と荒川小学校(現在廃校)がある。真っすぐ進むとすぐ豊間根に出る。
駅で一休み。南に進み45号線に出て、豊間根川に掛かる新田橋の手前を右に入る。線路に沿って山を越えるルートだ。
上豊間根に向かって延々と田園地帯を行く。上豊間根コミュニティーセンターで一休み。さらに宝珠院というお寺を過ぎ、狭いが舗装された道は車もほとんど通らず静かだ。
GoogleMapで「hokora」とある場所に着く。人面のような不思議な岩が祭ってある。古い歴史がありそうだ。
峠を越えて一旦平地におり、T字路を右に進んでもう一つ峠を越える。ゆるやかで歩きやすい道だけど、とにかく長い。
東方向の山田湾に向かって流れる関口川。あとはもう平地だけなのだが、なかなか山田に着かない。ここは伏流水になっているみたいだ。
山田町役場周辺には公民館など多くの公共機関が集合している。ここはちょっと高台になっていて、津波被害は免れたのではないかと思われる。
予定を大幅に遅れたがついに到着、本日の昼食会場。
多分トビウオの出汁、香ばしい焼干しの香りがする。そしてしっかりと醤油の味がして想像以上の美味しさ。冷えて疲れた体に染み渡る。
駅に向かう。港側には鍬ケ崎漁港と同じ方式の屏風のような堤防が立ち、海の視界を遮っている。この屏風堤防は映画「すずめの戸締り」にも描かれていた。
駅前のスーパー、びはんストア・オール店でお土産など購入。14:56の電車に乗った。本当は船越駅まで歩く予定だったが、本日はこれで限界なり。
三鉄で津軽石駅に戻る。いつものように心地よい疲労感の中、帰途に就く。
今回のウォーキングでは、姉の話を聞く中で色んなことを思い出した。
ぼんやりと・・姉や近所の人たちと裏の山に登り、水が川を遡るのを見たような記憶がある。その時親がいなくて不安だった。もしかして夢だったのか?とも思っていた。でもそれは本当のことで、姉によると十勝沖地震だったという。調べてみると私が4歳のちょうど誕生日のことで、4mほどの津波が来たことが分かった。
懐かしいようでちょっと憂鬱なような・・妙な気分になった。心の中がかき混ぜられ、奥底に沈殿していた澱(おり)がふわりと立ち昇ってくるような感じがした。
そのせいかタマには「今回、ずいぶんボーッとしてるなぁ、キレがない」と言われてしまった。