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潮風トレイル⑫2022.6.11 小本~摂待

6月4日に母の四十九日の法要と納骨があり、ひと区切りがついた。
その前は週末ごとに盛岡往復していたが、その間も三陸に行きたいと思っていた。母が生まれ育ち、自分自身も幼少期を過ごした場所、ルーツというか原点に触れたいという思いもあったように思う。忌明けを待ってすぐに出発した。盛岡から106号で宮古経由、田老北インターで降りて摂待駅へ。
摂待は父が昔勤務した田老第三小学校があった場所だが、初めての訪問だった。小ぢんまりとかわいい感じの集落で、川沿いに平地があり田んぼが作られている。自給自足のようなのんびりした生活が窺がわれた・・実際には大変なんだろうけど。

14:48 小本川

摂待から三鉄で岩泉小本に北上、ここからスタート。少し海側に進んで小本川を渡る。45号線から左に入り「浜の駅愛土館」に立ち寄ると、もう閉店の作業をしていた。ここの向かいに駄菓子屋みたいなのがあって、店の前に出ていたおじさんが、滅多にないハイテンションで話しかけてきた。「東京から来たのか?何んでまたこんなとこ歩いてるんだ?それより泊って行かないか、洋間もあるよ、一緒に飲もう!」という。距離が近すぎる・・すでに酔っているのだろうか?怒らせないように丁重にお断りしたがずっと付いてきた。でも最後に「潮風トレイルはそこの鳥居をくぐって行くといい」と教えてくれた。なんだ、ちゃんとしてるんじゃん。

15:12 鳥居を潜る

下の大きなな鳥居を潜り、上の鳥居の手前を右側に進む。踏み跡が微かな急斜面を登っていくと車道に出る。そして海に向かって緩やかな下りを行くと熊の鼻展望所に出た。

15:36 熊の鼻展望所

ガスが深くなり、海は見渡せず、雨がパラついてきた。

15:54 茂師竜発掘地

山を削って道が作られていて、たまたま削った所に化石があったらしい。草木が茂って特別感のないただの斜面だ。ここから国道を横断して海岸に出る。

15:59 茂師海岸の展望所

少し国道を下って、左のトレイルを降りて漁港に出る。

16:04 茂師漁港

ここから45号線を辿って内陸に入り小成川を超える。そしてちょっと左に下ると右手にコンテナがあってトレイルの標識が出た。ここから長い山登りに入るのだが、雨が本降りになってしまった。1時間歩けば着くだろうと覚悟を決め、カッパを着て登り始める。

16:55 山の中

雷ゴロゴロ、熊に出くわしたら大変なので時々奇声を上げながら歩く。靴はグチャグチャ音を立てるが、ここまでなってしまうと逆に気にならない。ルートはわかりやすくほぼ直線、途中で平坦な車道になる。

17:02 摂待に向かって下る

落ち葉が深く、踏み跡がほとんどない山道の下り。途中5時のチャイムが下の方から聞こえてきて、摂待集落が近いことが分かった。

17:16 摂待駅

タマが道端で咲いている花を「ケシなんじゃないかな」という。駅駐車場にはきれいなトイレがあり、そこで衣類を全取り換え、サンダルに履き替えた。晩御飯は宮古で食べることにした。

19:05 瓶丼

じゃーん!
昔はなかったけど最近の宮古名物。どんぶりがおっきくて、メニューにある写真より遥かにボリュームがあってすごかった。そしておいしくて満足した。
ルートイン宮古泊。