潮風トレイル⑬2022.6.12　摂待～田老

朝5：40起床、運動靴に新聞紙を詰め込んで置いたら、半乾きだけど「ほぼ完ぺき」だった。途中で新聞紙を1回替えたら「完ぺき」になっていたはずだ。
バイキング会場が6：30に開くのを待って朝食を取り、急ぎ出発。田老南インターで降りて、少し迷ったけど新田老駅に到着。

この駅は小本と同じく合同庁舎を兼ねていて、震災後にできたらしい。新田老・・パソコンで文字変換すると、どうしても「慎太郎」になってしまう。

駅のすぐ近くに小学校あり。ほのぼのした雰囲気で、校章もかわいい。第二小学校は既になく、第三小学校（摂待）も平成31年に閉校したらしい。でも第一という名前は残ってるんだな。それにしても岩手県って学校にナンバーを付けるのが好きだ。

駅ホームから田老一小が見渡せる。ここから三鉄で一駅の摂待に戻る。
8：30摂待駅から歩き始める。45号線を海手に向かい、ぐるり回って山手に上っていくと「水沢」バス停があり、ここを左に入る。

深い森の中に街灯が1つ、まだ点灯していた。小さな沢を越えるとすぐ水沢集落に出る。

昨日の小本に引き続き、親しく話しかけてくるおじさんが居た。「今日は部落中で草刈りの日なんだ」ということで、集落の男という男がすべて駆り出されているらしく、あちこちで草刈り機が鳴り響いていた。こういう小さな集落では、共同作業を絶対さぼったりしないんだろうなぁ。
集落を縦断してそのまま山道になり、尾根を越えるとまさにトレイルマップの「道路法面の坂を下りる」という所があり車道に出た。

車道を少しだけ下り、右に曲がってトレイルに入ると渡渉ポイント。
ここでタマ、おそるおそる足を乗せた石が動き、最悪の沢の中に尻もち！助ける余裕もなく・・思わず自分の目を覆った？！しかし片足はびしょ濡れになったが、お尻はセーフだったとのこと。モンベルのパンツが秀逸だったらしい。

その後・・踏み跡が2，3か所分岐していて分かりにくい。沢沿いに直登していくとかなり足場が不安定で急になってきた。所々宮古市と書いた杭が打ってあるのだがトレイルのマークはない・・変だな。

なんとか登り切り、平坦地に出たが人工物は全く見失ってしまった。GoogleMapで確認するとすぐ近くに車道が確認されたため、スマホ頼りにまっすぐ南進して車道に出た。その道を右側に進むと100mほどでトレイル出口を見つけた。どうも迷い沢の右側に正しいルートがあったらしい。

本日のオアシス、（かつての）グリンピア田老に出ました♡　売店でアイスを買い、しばし休憩させていただきました。なんともまったりとした時間～。

ルートはグリンピアから小堀内漁港方面に下っていき、途中で右（南）に下って沢を超える山道である。ところがそこには新しい車道が作られゲート封鎖されていた。しかし現在工事している雰囲気はないので、まあいいかとゲートを超えていく。この辺りトレイルの標識は全くない。

緩やかなアップダウンの舗装道路は、距離が稼げて快適に進む。

人っ子一人居ない。結局トレイルMapの200.93地点まで道が通じていた。車道に合流して海側に下っていくと、途中でトレイルの出口を見つけたけど今は通れないとの表示。そのまま下り青野滝集落を超えて内陸に入り込み、川を一つ越えて下ると漁港に出た。

休んでいると突然携帯電話が鳴った。先日盛岡でタクシーに車をこすられたが、その運転手さんからだった（送金してもらい修理をしたことでやり取りしていた・・いい人で良かった）。この時人里離れた海と山だけの世界にすっかり浸っていたためか、同じ時間に現実世界がパラレルワールドみたいに展開しているのが不思議だった。

この先には崩壊した道がありトンネルが見える。ここも震災の影響だろうか。ここまでも鵜の巣断崖の周辺とか、トレイルのいたるところ海沿いの道やトンネル跡があった。整備してそのまま歩けたらどんなにか気持ちいいだろうと思う。

残念だけどここから山を超える。見るだけでため息の出る登りだけど、トレイルマップでは標高差せいぜい150ｍなので我慢して登り始める。

この辺りを歩いている時、左腰＋左肩が痛んできた。特に左肩はこれまで感じたことのない、不快な痛みだった。しびれるような体の芯から来るような重苦しさ。頸椎後根のどこかが圧迫されての神経障害性疼痛なのかなと思う。腰だけではない、やはり脊柱管全体に問題があるんだなーと思うと落ち込んだ。でもその後、数日で収まったのでとりあえずほっとした。

かつてキャンプ場だった砂浜だが、今は何もない。

昔は賑わった場所なんだろうけど、プレートが錆びついていて侘しい。トンネルを超えるといよいよ真崎海岸。