十三湖大橋の手前を左に入ってすぐのところに車を停める。そこは「和歌山しじみラーメン」の店員さんたちの駐車場になっている。しかし店の人によるとそこは店の駐車場ではなくて、なんとただの村の空き地なんだそう。大らかです。
ここから海に出る。もう秋も深まり寒くなってきた。
さっそくゴミが目に付く。
釣り人がいる。大きなタイヤを付けた4駆で砂浜を走って遊んでいる人もいる。はまったらどうするんだろう。JAFは来るのだろうか?
知らないうちに米陸軍車力通信所を過ぎていた。マグアビーチで一休みしてまた砂浜を進む。マグアというのは多分、津軽で昔よく作っていたという、マクワウリからきているのではないかと思う。
以前新聞で見たことがある。新しく作った港らしいが、想定より利用されていないとか。ひっそりしている。
漁港の防波堤に登ると、北側が高くスッパリと切れ落ちていて怖い。権現崎方面の海岸が一望できる。そしてなんと、たった一人でサーフィンをやっている人が居た。
ここから先は砂浜がない。テトラポットが波に洗われていて迫力がすごい。堤防上をずっと歩いていく。
十三湖水道の突端に出た。かわいい灯台があった。
秋も深まり、日暮れが早くなった。もう夕方の空気になってきた。
十三湖水道に沿って、最後に一部泥んこの道を行く。
車で高山稲荷神社に戻る。夕暮れ時の寂しい時間帯であったが、登ってみた。
3回のウォーキングで七里長浜を歩き終えた。海風を受けて歩きながら、ふと縄文人たちのこと(近くに亀ヶ岡遺跡がある)を考えたりした。波の動きはゆりかごのようで、波の音は子守歌のようだった。昔からこの土地の人が親しんできたであろう日本海の優しさが、感じられた。最初から最期まで海岸線をたどれる素晴らしいルートだった。
できることならこのルートに名前を付けて、トレイルウォーキングのメッカにできないものか。同時にゴミをどうにかして撤去できないものかと思う。多分やってもやっても流れ着くだろから、一度徹底的にきれいにした後、年ごとに清掃を入れる方法はないだろうか。
つがる市は海上に風力発電を導入するらしいから、金銭的援助を電力会社に頼むのはどうだろう。でも本当は人任せにせずこの状況を広く知ってもらい、つがる地方の動ける人を全員集めて?一気にやるのはどうだろう。普段は目に見えないけれど、自分たちの地元のすぐ裏庭の問題なんだから。まだ思っているだけだけど、機会をみて何か行動したい。
七里長浜を1日で歩いたKさんは、翌2021年にご病気で亡くなられた。亡くなる少し前に、本を見てここを歩かせてもらったことを報告したら、懐かしく思い出され、興味深く聞いてくださった。いろいろとお世話になったKさんには感謝しています。